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●1984年・1986年の10月に約1ヶ月滞在したNew York Cityの思出を書いて行きたいと思てます。 とにかく初めての海外旅行がNYCへの一人旅。右も左も分からないどころか、飛行機の乗りかたすら分かりませんでした。 直行便だと思っていたらシカゴで降ろされ、そこでイミグレーション。無事通過したあと同じ飛行機が国内便になっていて、 ガラガラのジャンボでNYCへ…
マンハッタンに着いたのは夕方あたりだと思います。ワシントン・スクウェアー・パークを見下ろす事のできる素敵なホテル?  でも部屋は地下室でした。窓からは人の足首しか見えない最悪の部屋で最初の1日は過ごしました。
●高所恐怖性のくせに高い所が好きな私。NYCでの最初の観光はビレッジの地West4st駅からWTCへ… 最上階にある展望台からマンハッタンの地形を頭の中に叩き込み、これからのNYC生活の計画を想像するだけで顔が弛んで来ます。 ここWTC周辺にはウォール街やシティーホールなどがあり、ランチタイム時にはアマチュアバンドの演奏を聞きながらホットドッグを頬張る。 スカイクレーパーに響くトランペットの音。パトカーや救急車のサイレンの音。すべてがNYCなんだよね。今まで体験したことのないエキサイティングな気分にさせてくれる街。そうそうホテルの部屋は7階に移動させてもらったけど、窓の外はすべて壁。な〜も見えやぁ〜しない。
●このNYC体験の本当の目的は本場でジャズやフュージョンを、聞いて見たかった。 80年代と言えば日本でもジャズやフュージョンがさかんで、海外からもビッグネームが沢山来日したり、 ジャズフェスティバルが盛んに行われていた時代でした。とくに10月は夏のフェスティバルが終わりアーチストがNYCに戻ってきますしね。 今では本当に神様になってしまい、生のライブを見られない人も沢山います。 特に印象に残っているのが、現在は無くなってしまいましたが7thアベニュー・サウス。あのブレッカーブラザースが経営をしていたライブハウス?です。 ここでジャコのライブをギル・エバンスとハイロム・ブロックと同じテーブルで見た事も忘れられません。
●そしてもう一つ大好きなクラブ Mikell`s. ここはあのスタッフが誕生した場所でもあり、 とにかくアットホームな雰囲気が最高!リチャード・ティー、チャック・レイニー、コーネル・デュプリー。 もう憧れのアーチストが目の前で楽しそうにプレイしている、客席にはアンソニー・ジャクソンが奥様とディナーを楽しんでいる。
●スポーツ・音楽の殿堂。MADISIN SQUARE GARDENでは不思議な体験をしました。 その当時はやっていた、粗悪なドラッグ「クラック」の撲滅ライブが行われました。 オールマン・ブラザーズのリユニオンバッド、CS&N、サンタナ、RUN DMC ets.マディソンでライブを見るなんて夢にも思っていなかった。 それもBOX席でみられるなんて… あまりライブの印象は残っていなくて、クラック撲滅の為のライブで回りからマリファナの香りがプンプン。
●NYCのタクシーと言えばイエローキャブ。今ではもうこの形のタクシーは無くなってしまいましたね。 JFKからマンハッタンに入った時も、夜遅くホテルに帰る時も、84年の時は統べてこのタクシーだったようなきがします。 86年時には現行のタクシーに変わってしまっていました。残念!イエローキャブと言うと、ど〜してもこの形をイメージしてしまいます。
●やっぱりNYCでの最高のロケーションはブルックリン側からですね、 ここからのブルックリンブリッジ、その後に見えるワールド・トレード・センター。 この景色がもう見れないなんて… 9月11日、きっと何時までも忘れません。
●NYCの象徴と言えばやっぱこれかな?自由の女神。 84年の時は修復中のため自由の女神が檻に入れられたような状態でした。まあそれも貴重なものを見させてもらったと思いますが、 やっぱり自由の女神は自由でなくては…
●タイムズスクエアーをぶらぶらしてたら、たまたまコーラスラインの安いチケットが手に入り、 ミュージカルを見る事になりました。音楽は大好きです。でもミュージカルは… 後日、映画になりましたよね、コーラスライン。ミュージカルはどうも?の私も懐かしさで映画見に行ってしまいました。
●映画と言えばNYCでは金曜日に新作が上映されます。金曜日の昼間は新作映画をガラガラの劇場でゆったり見る。 これ贅沢です。上のポストカードはシド&ナンシーのオープニングを見に行った時に貰ったものです。
●メディアがミラクルメッツと大騒ぎしてました。まさかこんな体験が出来るなんて、 その時私はクリストファーstにある55barでマイク・スターンのライブを見てました。 でもいつもとミュージシャンの様子が違う?なんか演奏が手に着かない、そんな感じでワソワしてました。 なぜ?原因はすぐに分かりました。メッツがワールドシリーズで優勝したんです。 もう街は大騒ぎ。騒げや、踊れや、飲めや飲め!こんな大騒ぎが一晩中続きました。やっぱり日本とは違いますね。喜びかたがハンパじゃない。
●ワシントン・スクウェアー・パークに隣接したホテルに滞在していたため、毎日のように遊びに行きました。 まあポ〜ッと人間観察?してたのかな、土日ともなれば、いろいろなパフォーマンスを見る事もできたし、ほんとココの公園は楽しかった。 少し見にくいかも知れませんが、凱旋門?の中にワールド・トレード・センターを見る事ができます。
●マイケルさんのそっくりさんです。さすがKing of Pop.マイケルさん、沢山の人達に囲まれてのパフォーマンスでした。
●やっぱグリニッジ・ビレッジは最高。わずか1ヶ月の滞在でしたが、 地元の人になったつもりで生活しました。朝食は1$50でトースト・スクランブルエッグ・フレンチフライドで始まり、 ワンスライスのピザの昼食、夜はビレッジのバーで飲む。とても規則正しい食生活ですね。 そうそうビッグマックのお世話にもなりました。個人的にはバーガーキングが好きです。
●庄田常章氏、この人今ナニしているのでしょうか?ご存知の方はメール下さい。 たまたまホテルの部屋が隣だったため、面白い事があるからと彼に連れられソーホーへ…  ソーホーのギャラリーでは日本人カメラマンの個展を記念してのオープニングパーティが行われていました。 そこでナゾの日本人3人組は高いお酒を見つけタダをいいことに飲みまくり回りの顰蹙を買ってしまいました。 ベロベロに酔っぱらった3人組はソーホーを千鳥足でホテルの方向へ歩き出し、 チャイニーズレストラン(ラーメン屋)を見つけシメのラーメンとスプリングロールを食べ記憶もないままベッドに辿り着いたのでした。
●ビレッジと言えばライブハウス。今はずいぶん変わってしまったとおもいますが老舗 ビレッジバンガート・ブルーノート・ビレッジゲート・ボトムラインなど… そしてセブンスアベニューサウス・ラッシュライフ… まだまだ沢山のクラブが無くなってしまったんだろうな、80年中期のNYCは本当に楽しかった。昼前に起き、安い朝食を食べ美術館へ…  近代美術館は最高のお気入でした。もちろんメトロポリタン美術館もでもデカすぎる。 金曜日はお昼から新作映画を見に入ったり、ミッドタウンをブラブラしたり、レコードショップを漁ったりと、 そして夜を迎えます。そうライブ! ビレッジボイスでチェックしたライブをほぼ毎日どこかのライブハウスへ顔をだしていました。 今では本当に神様になってしまったジャコ・パストリアスやギル・エバンスを見た事は今となってはとても貴重な体験をしたなと思っています。
●ジャコ・パストリアスのビッグバンドのちらしです。 残念ながらこのセットを私は見る事ができなかったのですが、この1ヶ月前に7thアベニュー・サウスで ジャコのWord of Mouthのコンボを見ました。その時は状態もよくダニアを始めて聞いたのもこの時だったと思います。 このちらしを送ってくれたのは、現在アドリブ誌でも人気No.1のパーカニスト田中倫明氏から送られたものです。 ちらしの裏にはこのころの状況がびっしり書かれています。
●5&10とは、ソーホーはグリーンストリートにあるバー&レストランです。 ここで生涯忘れられない体験をするのですが、そおジャコと一緒にお酒を飲みました。まともに英語も話せない私ですが、 とにかく今ジャコと一緒に居るんだ!もうそれだけでハッピーでした。後日も顔をだし一緒にお酒の飲みました。 演奏は?あまり聞かないで下さい。トリオでスタンダードナンバーをやってたような…  そお言えばジョニ・ミッチェルがジャコと最後に合ったのもココだとジャコの本で知りました。 あの時ジョニが近くに居たなんて、一生の不覚です。なぜって、私ジョニの大大ファンです。
●ジャコとのツーショット。バラの花が意味ありげです。 ギルとの記念写真。これは今は無くなってしまったラッシュライフでのショットです。 横に居るのは滞在中大変お世話になった、トランペッターの大野俊三さん。 この写真は自分の中の20世紀最大の思出です。ジャコ、ギルほんとうにありがとう。